坂口安吾著「戦争論」1948年10月。
戦争は過去に人類に多くの利益をもたらした。印度の因明やAristotleの論理学が出来た様に。
戦争は害よりも多くの利益をもたらした。第二次大戦でも。日本は、記紀時代からわだかまる独尊性や鎖国性に正しい窓を開ける機会を得て、歴史上最大の利益を得た。
しかし原爆は空想の限界を超えた。今後は戦争をやるべからず。戦後日本人は好戦性を弱めるどころかむしろ強めた。(激しい錯覚)
天皇への神格崇拝が復活。(戦後脱天皇化の期待が外れて逆切れ)
人生は50年しか無い。政治は少しづつ改良すること。anarchismが著者の理想の社会形態に近い。
共産主義も今の日本よりましだ。理想に近づくのに革命や暴力を使用するのは避けねばならず。(共産主義への認識が甘いけど、共産党のやり方に違和感を示す)
日本人は懲りることを知らず、天皇制を復活させる。(日本人の学習能力、戦後平和化を過小評価)
日本人が木造住宅に固執するのも愚か。ero、gro禁止は文化発展を阻止する愚策。(ero、gro肯定が著者のanarchismの表れ)
共産主義は理想を知り現実を知らず。自らの反現実性への批判精神が欠如する。
専制fascismだ。
(fascismは特定民族に限定されるのに対して、共産主義は民族を限定せず、地球規模への拡大を目指す。支配のやり方は同じ)
復興期に罷業strikeをやるべからず。労働問題審判所を設置して罷業を禁止せよ。共産主義の暴力性は進歩の反対、原始性。
個の自覚、自由の自覚が無い共産主義は反文化だ。こんな女に誰がした、の無自覚無責任な反抗に何の意味も無い。
世界国家が戦争を終結させる。(anarchismと世界国家は矛盾する?)
著者は家制度の非合理性に反対。国家による子育てが理想。(これはultra共産主義)
(著者は過去や現状を批判するのに、時に個人主義anarchismに走り、別の面では共産主義に憧れ、激しく矛盾する)