現在は、近代西洋の思想や制度が限界に達した大混乱期、移行期、過渡期。
いろいろなことをして試行錯誤せねばならず。
確定した知識を学び、それが出世に直結する近代の状況が終了した。
現在は知識の有効期間が短い。
日本人が内向き志向になり、留学に尻込みするのは妥当。
留学、洋行による出世、の近代型公式に固執する方が、恐らく時代錯誤。
混乱状況の中で、危険を小さくしつつ、試行錯誤しながら、世渡りをする。
変化が激しい状況では学歴主義官僚主義は弊害が大きい。
外国、先進国の思想、制度、やり方を輸入し真似するばかりの態度を脱する。
外国に関することは参考に止まる。自分の頭で思考する。
歴史を知り、それを応用する。差異化独自化する。
既存の知識を身に着ける官僚流の勉強法は、人工知能で無意味化。
日本は戦前以来の愚かな大国主義を脱し、中規模国として、
どうすれば大国の横暴を抑制し、人類社会を安定させられるかを探究するべき。
現在は、近代文明が限界に達したと同時に、古代以来の大陸文明思想
(近代に修正されたけど、土台は維持された)も限界に達した。
人類文明を自然よりも上位に置き、自然支配を正当化した思想の限界。
差別の問題は自然支配と一体一連のこと。
近代流の反差別思想、運動はこの点で矛盾する。
人類は超自然の理性を持ち、自然を支配する資格や能力があるとする古来の妄想を継承した。
大陸思想、砂漠思想の自然支配妄想を撃つのは森の思想や島国の思想。
機械化AI化による人類の労働からの解放が、人類社会を大きく変革する。
肉体労働者への差別搾取を脱し、あらゆる人が文明人になる。
日本の公概念は、大きな家であることが重要と見られ、
西洋の概念を無理に当てはめるのは混乱を生じさせる。
大きな家の代表が皇室。
皇室存続には、側室復活、一夫多妻の大きな家を復活させるべきと見るけど、
世間ではこの意見は泡沫状態。
天皇家が断絶しても、抽象理念で代替出来ればそれでも良いけど、
中途半端で駄目に見える女系天皇論が世間で支持を集めるのに違和感。