Joseph Nye著、Soft Power。世界政治で成功する手段。我われの指導者の中に9.11後の世界でのsoft powerの重要性を解せざる人が居ることが問題だ。
soft powerは、欲するものを魅力で得ること。強制力やお金で釣るのと別のやり方。
国の文化や政治理念の魅力。F.D.Roosevelt元大統領の、欧州の4つの自由の理念、第二次大戦終了時に提示されたもの。
天安門広場でChinaの学生たちが、自由の女神像の模型を設置。その他多くのsoft powerの例。
魅力があれば鞭も人参も不要。soft powerは伝統の勢力均衡外交よりも遥かに大きな影響力がある。
USAは羅馬帝国以降の最強国になり得る。現代の高度技術を駆使するterroristたちは新たな野蛮人だ。
2003年のIraq戦争は、我われの、terrorismへの脆弱性を解消せず。Iraq戦争は、soft powerの観点から、高くつくものだ。
Pew調査所によると、Iraq戦争後、USAの国際社会での人気が下落。御蔭でUSAが、Iraq占領と再建で外国からの協力を得るのが困難化した。
平和達成は、戦争に勝つよりも難しい。平和達成にはsoft powerが必須だ。
USA政府はhard powerに、soft powerの400倍の費用をかける賢明な権力は、hard、softの両方を行使する。
4世紀以上前、Niccolo Machiavelliは、Italyの王子たちに、恐れられることより愛されることの方が重要だと助言した。
でも今日では、恐れられつつ愛されるのが最上だ。情報は力だ。権力の性質が変化したことを考慮する政治指導者はまだ乏しい。
権力は天候の様なものだ。誰もが依存し話題にするけど、理解する人は乏しい。
権力は愛にも似る。
実践は容易だけど、定義や測定は困難。権力はいつも、関係が存在する文脈に依存する。soft powerは魅せる力。
20世紀には、Hitler、Stalin、Pol Potの様な病人が大量殺人を実行するには、
全体主義政府を必要とした。
今日では、政府機構無しに、極端な集団や個人が数百万人を殺害することが可能だ。
戦争民営化だ。
世界政治の大変化だ。今のterror勢力はsoft power、hard powerを兼備。
Bush子政権が9.11事件後に対terrorに焦点を合せたのは良い。でも同政権は、hard power偏重、soft power軽視の誤ち。
neocon新保守主義派は、Americaの力はIraqに民主主義を輸出することが出来ると信じた。
(幻想した)
2003年、Bush子政権時、国連がIraq再建に主要な役目を果すことを拒否した御蔭で、
USAは一千億弗以上の費用を負担した。
USAの一世帯当り約一千弗。Bush父政権時の湾岸戦争では同盟諸国から費用の8割を徴収。
Clinton政権時の外国への干渉でも、USAの費用負担は15%だけ。新保守派neoconの中には、
Iraq戦争での国連外しはUSAの得点だと論ずる者が居た。
10年か20年もすれば、Asiaのcyber共同体や経済の方が、Americaのよりも大きくなるのでは。
国境を越えた会社や非政府組織たちの役割が大きくなる。それらは独自のsoft powerを持つ。
政治はある面では、魅力や正統性や信用度の競争になる。情報を共有し、信用を得ることが、
魅力や権力の重要な源泉になる。
賢明な権力は、hard power、soft powerの組み合せ方を良く学ぶ。USA地球の上位企業の半分近く、上位brandの6割強、上位business校の8割を占める。
USAは移民受け入れで、2位にGermanyの6倍だ。USAは映画やTV番組の最大の輸出国だ。
ただし国内生産量では印度のBollywood映画の方が多い。Americaの魅力は、1に科学技術、2に映画、音楽、TV。3に民主主義。4にbusiness。
Charles Dickens、Virginia Woolfらは、Americaを軽蔑した。