Joseph Nye、soft power、続き。
我われは回教穏健派を惹きつけねばならず。Iraq民主化には、他国の協力が必要だ。
著者はUSAを帝国と呼ぶことに反対。現在では他国を帝国支配することは非常に高くつく。ほぼ不可能。
今の国際状況は、三次元chess盤の如し。軍事面、経済面、超国家関係面。今では帝国、とともに覇権、なる伝統語も無意味だ。
気候変動や伝染病拡大の様な超国家問題を軍事力で解決することは出来ず。その様な問題の対処には、soft powerが重要だ。
USAが第二次大戦後にGermanyと日本を民主化することに成功したのは例外だ。
世論調査では、Americaの大衆は、多極化世界や国連との協調を、帝国主義よりも支持する。
USA国務省予算は、連邦予算の1%。USAは、軍事予算に外交予算の17倍を費やす。
Walter Mead教授の外交分類。1に、USA建国の父の一人Alexander Hamiltonに代表される現実主義。
2に、Andrew Jacksonに代表されるpopulism。3に、民主主義を広めるJefferson主義。
4に、Wilson主義、理想主義。Hamilton主義には道徳性が不足。Hamilton主義もJackson主義もsoft power軽視。Jefferson主義はsoft power重視。
Bush子政権内の論争は、Hamilton主義現実主義のPowell国務長官と、Jackson主義者のChaney副大統領、Ramsfeld国防長官と、新保守主義Wilson主義者Wolfowitz国務次官の連合の間のもの。
新保守主義者の多くはVietnam戦争後に民主党から離脱した。国際機関を強調したWilsonとことなり、国際機関軽視。
民主主義を力で押しつけることは不可能。2003年9月に、Ramsfeld国防長官は、Iraq再建は我われの仕事にあらず、と述べた。
Clinton政権と議会が、文化外交と国際人材交流の人員と予算を1993年以降、
3割近く減らしたのは大失敗だ。
続き。Washington政府は、America人に、医者であれ教師であれ、実業家であれ、運動競技者であれ芸人であれ、お金を渡して外国で活動するのを助けろ。
中東の人民が欲するものを提供させよ。死刑や銃保持問題とともに、燃費の悪い車を容認することも、USAの国際評価を下げる。
農業補助金は、他国に偽善と受け取られる。国連は、我われUSA人が働きかけをすれば、多様な面で有用だ。
国連を他の組織で代替せよとする議論は誤りだ。今の我われUSAに必要なのは、JacksonよりもJeffersonだ。
我われはhard powerとsoft powerの組み合せを改良して、smart powerを作るべきだ。